９．医師への書面尋問を申請する。第１回弁論準備期日（平成２６年１１月２７日）
それでは、期日を始めます。まず、被告第３準備書面を陳述でよろしいですね。
はい。
期日間に書面尋問に関する原告・被告それぞれのご意見を頂いておりますが、基本的には、原告案に被告のご意見を付加した内容ということになりますね。書面尋問の場合、回答内容をみて再尋問ということは予定されていないので、今回の尋問事項に確認すべき事項は網羅されているという理解でよろしいでしょうか。
はい。結構です。
はい。結構です。
回答期限は、余裕をみて２か月、平成２７年１月３１日にしておきます。それでは、期日間に裁判所から証人の医師あてに送付いたします。書面尋問が実施されるということは、原告代理人から医師には伝わっていますか？（※１０）
訴訟提起前に面談を申し込んだ際、紛争当事者の一方と面談するのは相当でないということで断られておりますが、その際、将来訴訟手続で証人としてご出頭いただく可能性があることは伝えております。もっとも、具体的に、この時期に書面尋問が行われることは医師には知らせておりません。
わかりました。では、一応、書面送付前に裁判所から連絡をいれることにします。書面尋問の関係はこれでいいとして、他の人証についてご予定はどうなりますか？
次回期日に原告本人の当事者尋問を申し立てる予定です。
被告は、被告本人の当事者尋問を次回に申し立てる予定です。
わかりました。それでは、次回期日に原告被告ともに当事者尋問の申立てをするということですね。陳述書の提出もお願いします（※１１）。次回期日ですが、通常どおりということで１２月２６日１４時３０分はいかがでしょうか。年末ぎりぎりですがよろしいですか。
お請けします。
お請けします。
それでは、本日は、これで終わります。
ポイント
※１０書面尋問を行う際、法律上事前に連絡が必要なわけではありませんが、円滑に書面尋問が実施されるよう、事案に応じて事前連絡をするなどの対応がされています。
※１１陳述書とは、証人等の証言予定の内容を記載した書面です。民事訴訟では、証人尋問等を申請する際、陳述書を提出するという運用が定着しており、証人を採用するか否かの判断資料、反対尋問を準備する際の資料になります。
この記事を書いた人 弁護士小池智康
2012 年６月１日、南越谷法律事務所を設立し、2018 年９月３日に同事務所を現在の弁護士法人 Bolero に移行しました。
2012 年の事務所開設以来、相続業務に特化し、遺産分割・遺留分トラブルを数多く取り扱っており、近年は、財産関係が複雑な相続事件や遺言無効確認請求事件等の取扱いが増えております。
相続では、遺産の詳細が分からないことが多いため、丁寧な遺産調査を心がけております。
